スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

最小公倍数・最大公約数と約分・通分

どんぐり倶楽部の掲示板が閉じる直前に、教育関係者と思われるアマドックさんと糸山先生の間で、分数の足し算をするときの通分を、最小公倍数でやるか、各分数の分母をそのままかけて通分するかについてのやりとりがありました。(2010年4月27日~) アマドックさんは前者を、糸山先生は後者という意見です。

言葉を補いながら議論の経緯を追います。

まずアマドックさんの最初の提起。
4/9+3/6 を両者の分母をそのままかけて通分して計算すると、51/54になる。
この分数が3で約分できると気付く子は、計算力がもともとある子以外はなかなかいない。
それよりも、8/18+9/18のように分母の最小公倍数で通分する方がずっと楽に計算可能。

糸山先生の回答
最小公倍数が簡単に見つかるときは見つける?見つからないときは?という混乱させる方法はとらせない。余裕のある子は、どっちでもいい。

そして例として、7/130+5/14の計算を出して、
分母の最小公倍数910を探し出して、分子を7×7+5×65、分母を910として計算するのではなく、
2項の分母130と14をかけた通分し、分子を7×14+5×130、分母を130×14として、次に、分母を7×2×7+5×2×13、分子を2×65×14(=2×5×13×2×7)とすると、
分子の2項と分母は共に2で割れるので、分子は49+325(=324)、分母は910、
分母・分子共に偶数なので2で割って、187/455 と計算すべきである。

そして、この計算方法は、小学校卒業以後の学習につながるとして、
(χ2-χ)/(χ2-1)=χ(χ-1)/(χ+1)(χ-1)=χ/(χ+1)
(χ2+χ)/(χ+2) ÷ (χ+1)/(χ2-4)
 =  (χ2+χ)/(χ+2) × (χ2-4)/(χ+1)
 = χ(χ+1)/(χ+2) × (χ+2)(χ-2)/(χ+1)
 = χ(χ-2)
という例が挙げられています。

また、アマドックさんが指摘する51/54の約分に関しては、2→3→5→7くらいで約分するだけです、というお答え。

それに対するアマドックさんの感想は
糸山先生が挙げた例7/130+5/14 の様な計算は、ほとんどお目にかからない問題で、例が突飛すぎる。
文字式の計算につながるということも理解しがたい。
2→3→5→7くらいで約分する事に関しては、小学生はまだ素数を習っていないので、子どもがに割り切れるかどうかを試すのなら、2→3→5→7 ではなく、2→3→4→5→6→7 と試す子が大部分。
最小公倍数を使えば、4/7+3/14=8/14+3/14=11/14と、非常に簡単に終わるのに、分母と同士を掛け合わせて通分すれば、4/7+3/14=56/98+21/98=77/98=11/14と計算せねばならず、77/98から11/14に約分するために、77と98を、2,3,4,5,7で割り切れるか確かめなければならないので、計算が嫌になってしまう。

糸山先生の回答。
77/98の約分に関しては、「簡単な割り算12題ですね。」
(この部分は、私は、計算練習を多量にやらせなければ、1題の分数計算で、これだけの割り算もやるのだから充分だと言う意味にとりました。)

これに対してアマドックさんが別の例を出してきました。
各項の分母をかけて通分するという方法を「徹底させると」、
8/24+9/18=(8×18+24×9)/24×18=(144+216)/432=360/432=180/216=90/108=45/54=15/18=5/6
となってしまい、非常に大変。

糸山先生の回答は、
分母をかけ合わせる方法を、「徹底」はさせない。本人が楽なほうで結構。「お勧めします」程度。いいのは分母を掛け合わせる方法だけれども、別の方法を選ぶのは自由であり、ただし教える側が「最小公倍数を使って通分すること」を「勧める」ことはあり得ない。

というわけで、一見、物別れに終わっているかに見えるのですが、そうではないという鍵が出てきます。

アマドックさんの発言
本当の理解に根ざした最小公倍数を使った分数の足し算を(学校で)教えてもらいたい

糸山先生の発言
アマドックさんの言葉に同意して、「そうなんです。ところが、これを現場で効果的に実践するには、計算の中で「ついでに」でやっては逆効果だったんです。」
「最小公倍数は最大公約数と一緒にキチンと理解する」べきだ。

ここまでは経験豊かなお二人の考えのまとめです。以下は、経験貧弱な、小学校教育には携わったことがない素人の私の雑感なので、「こんな風に考える人もいるんだな」という程度の気持ちで読み流してください。

私は眠っているときに見た夢を覚えていることはあまりないのですが、20年以上、きまった悪夢を時々見ます。それは、数学のテストで、「解けない、解けない、どうしよう、もう時間がない・・・」という夢。汗をかいて目が覚めて、「ああ、一生、数学のテストは受けなくてもいいんだった」と安堵のため息をつくのです。

分数計算の通分で最小公倍数が見つからない心境は、これに似ています。計算して答えを出すことがゴールなのに、最小公倍数が見つからないために、計算過程が全く前に進まない。時計の針は何故かいつもの2倍速で進む・・・。チャイムが鳴るのも間もなく。

こんな経験ありませんか?

アマドックさんは7/130+5/14などという計算は出てこないとおっしゃるのですが、それは小学校の話で、もっと先になると出てきます。大学受験レベルになると、計算をたくさんの複雑な計算を積み重ねて解答に到達しなければならないこともあります。その時、積み重ねている途中で、一度でも小さい数で構成される分数にまで約分することをせずに先に進むと、だんだん桁数の多い数で構成される分数が出てきます。そうなった場合でも、その時点で通分して計算し、さらに約分できれば、正解を出せる可能性が高くなります。つまり、どんな数字であっても通分・約分できる方法が必要なのです。

そこで、私が独自にやっていた方法は、通分するときに、数をかけた結果で分数を表記せず、□×□のままにしておくことです。上記の糸山先生の2番目の発言のような書き方です。分母130と14をかけて、1820にしたりせず、分母は130×14のままにしておきます。同様に、分子も、7×14、5×130のまま、計算を進めていきます。数が小さい方が、あとあと約分もしやすいからです。

上のお二人のやりとりでは、途中から糸山先生も□×□の形で残さず、かけ算した結果の数にしてしまった表記法、4/7+3/14=56/98+21/98=77/98=11/14における約分の話になってしまっているので、糸山先生は「たいしたことない」、アマドックさんは「これでは子どもは計算が嫌になる」という流れになっています。糸山先生の考えは「たいしたことない」ですが、私は多分、12題の計算でも、アマドックさんのおっしゃる「計算が嫌になる」子どもになってしまいます。

私なら、4/7+3/14を計算するとき、最小公倍数を思いつけば使います。これについては、アマドックさん推奨の方法であり、糸山先生も、「余裕のある子はどっちでもいい」「本人が楽な方でいい」とおっしゃっている通りです。最小公倍数を思いついているのに、わざわざ使わないという選択はしません。でも、思いつかない場合もあるわけです。だから、最小公倍数の通分にこだわると、計算は一歩も前に進まず、時計の針は進む事態が発生します。従って、万能の方法である分母をかけ合わせる術を使うわけです。でも、4/7+3/14=56/98とは書かずに、分子を4×14+3×7、分母を7×14にしておきます。すると、14が九九の7の段にあることはすぐ思いつくので、分子の4×14と3×7および分母は全て7で割れることがすぐわかります。7で割ると、分子は4×2+3×1、分母は1×14(または7×2)。分子の4×2、3×1、分母の全てを割れる数は無いのはすぐ分かるので、分子の足し算を進めます。

以上が私の方法です。要するに、出てきた数を、素数でなくてもいいから、比較的小さい数の□×□の形で残したまま計算を進めるということです。

そして、この方法は、アマドックさんが分からないとおっしゃっていた、先の勉強につながる方法と関係があります。つまり、糸山先生の2番目の発言にある文字式の変形です。ここに上がっている文字式も、x(x-1)/(x+1)(x-1)というふうに、分子はxとx-1、分母はx+1とx-1のかけ算で表せ、そうすることによって、約分が容易になるのです。数字が文字式に変わっただけです。

でも、分母と分子を□×□の形で表記したとき、共通の数字・文字を含む項で約分できることが理解できていないと、せっかくのこの方法も使えません。そこで必要となってくるのが、お二人そろっておっしゃる最小公倍数・最大公約数の正しい理解だと思うのです。

先ほど出てきた数字を使うと、
56=8×7=2×2×2×7
98=7×14=2×7×7
小学校では習わない素因数分解ですが、「1以外の出来るだけ小さい整数のかけ算で表してみよう」くらいでいいかと思います。
そして、この素因数のかけ算の共通部分2×7が最大公約数であり、同じ数ならたくさんある方(2は56の方が3つで、7は98の方が2つで他方より多い)と相手側にない素数があれば、それもかけあわせたもの(この場合は無い)、すなわち2×2×2×7×7が最小公倍数である、ということです。

これが理解できれば、例えば56/98という分数を約分する場合、両方の数の共通部分2×7(つまり最大公約数)で両方を割ってしまうと、これ以上は約分できないと分かるし、1/56と1/98を通分する場合、初めは56と98を掛け合わせたとしても、両者の要素をもれなく掛け合わせた数2×2×2×7×7(つまり最小公倍数)よりは分母は小さくならないことも分かります。

そして、分母同士を掛け合わせても通分できるけど、最小公倍数とはいわないまでも、思いつく範囲で出来るだけ小さい公倍数で通分しておけば、その方が楽だという余裕が出てきます。

以上、素人考えですので、へんてこりんなことも書いてあると思います。教育のプロの方々は、ご容赦の上、ご教示いただければ幸いです。
スポンサーサイト

どんぐり倶楽部はやがて消滅します

どんぐり倶楽部の掲示板は今春閉鎖されました。役割をほぼ終えた(必要な質問と答えはほぼ出尽くした)からだと思われます。

閉鎖される直前に、教育関係者だと思われるアマドックさんという方が書き込みをされ、糸山先生との質疑応答が繰り返されました。初めは分数の足し算が話題になっていたのですが、アマドックさんの真意は、「どんぐり倶楽部の断定形で語ること」に対する疑問だったようです。

アマドックさんは最後の書き込みで、どんぐり倶楽部のお母さんのブログに、以下の最後のコメントを貼り付けてくださいとおっしゃっているので、遅ればせながら、貼り付けました。

まず、糸山先生のやりとりが不快な印象を与えたことに対しておわびを述べられた後、ご自分の書き込みの真意を語っておられます。

どんぐり倶楽部の理論の根幹部分は大変すばらしいのは確かなことです。それはみなさんのお子さんが立証されているのでここで改めて述べるまでもございませんね。ただ、私が掲示板で伝えたかったのは分数の足し算のことではありません。いってみれば、あんなもの、どっちだっていいのです。一点だけです。どんぐり倶楽部が断定形で語ることがもしかしてこれからどんぐり方式で学ぶはずだったどれだけ多くの子どもたちを失っているかを考えてもらいたかったのです。私のまわりにも、どんぐり倶楽部の良さをうすうす感じている人はたくさんいます。ただあまりにも断定されるから非常に興味があるんだけどついていけないと、みなさん、口をそろえておっしゃいます。それがなければ、どんぐり倶楽部で学んでいるお子さんは、今の10倍以上に、いやもっとそれ以上にふくらんでいたと思います。それだけに残念なのです。皆さんもお気づきだと思いますが、今日本の教育は詰め込みの方へどんどん進んでいます。すぐきれる人間が増え、ますますわけのわからない通り魔的な犯罪が多くなりそうな兆候を感じています。そのような状況の今、どんぐり倶楽部の果たす歴史的役割は非常に大きいことはまちがいありません。もっとやわらかい感じの、外に開かれた新しいどんぐり倶楽部がこれからもっと大きく飛躍していただけるものと期待しております。失礼致しました。(学習相談の記録 BBS 2010年05月01日 extra)

ここに書いてある「あまりにも断定されるから・・・ついていけない」という人たちの気持ちですが、私もよく分かります。私も掲示板を知った頃、非常に反感を覚えていました。いわゆる「学者」でもないのに、信頼できるデータの厳密な検証で導き出した結果を載せた論文を書いているわけでもない人が、こんなにズバズバ決めつけたように「上から目線で」言うなんて、と。我が家の子ども達が問題を抱えていたら、言い方がきつかろうが、断定的であろうが、どんぐり倶楽部の理論を猛勉強したと思うのですが、特に問題がなかったので、「この先生、好きになれないわ」と思いつつも、なるほどと思うコメントが多かったので掲示板を読み続けていました。

この「断定的」ということに対して、糸山先生は、

2010.09/14<追記>※Itoyama注1)理論は予想や仮定でも断定しなければなりません

これは当然です。自分が大学で卒業論文を書いた経験からしても、~かもしれない、~だと思う、~らしい、では論文にはなりません。論文・理論とは、構築した考えを明確に主張する場であり、たとえ将来、ひっくり返される運命にあるとしても、書いた時点では確信したことを書くのですから、断定形です。その理論を受け継ぐ形で発展するにせよ、否定する形で発展するにせよ、元々の理論が、「~かも知れないけど、~かも知れない」というあやふやなものでは、どちらの発展も阻害されてしまいます。ですから、理論を述べた著書「思考の臨界期」において、経験則にせよ確信していることを断定的に書かれるのは、まっとうなことです。

私やアマドックさんが不快に感じたのは、著書ではなく掲示板でのアドバイスの口調が「断定的」なことです。教育しろうとの私ですら不快だったので、教育関係者で経験豊富であろうアマドックさんが不快感を感じるのも当然でしょう。けれども、様々な教育相談でも、回答する教育関係者・児童心理学者も、各々の立場から断定的に言っているのですが、言い方が柔らかいだけです。もし回答が「誤りがあるかも知れないが、私は~だと思います。でも、~という説もあり、また~と言う人もいます」では、相談者は益々混乱するだけですから。糸山先生も、どんぐり倶楽部の掲示板にアドバイスを求められた以上、自分の立場から「断定的」に言うのは当たり前です。まったく考えが異なる先生の掲示板なら、同じ質問に対しても、「断定的に」別の答えが返ってくるはずです。

アマドックさんも言っておられますが、

非常に気になるのは、・・・・・どんぐり倶楽部は思考回路が作られるのはある時期を境目に手遅れだというような言い方をされますよね。そのような言い回しでその年令を過ぎたお子さんをお持ちのお母さんはいかに傷ついているかと思うのです。(4月30日)

同感です。アドバイスにおいては、たとえ理論に全く誤りがないとしても、アドバイスを求めている人の心境と置かれている状況を考慮すべきです。希望を持たせて、何をすればいいかを言うのがアドバイスです。「手遅れです」と言われて、質問者が絶望してしまっては、何の解決にもなりません。

けれども、糸山先生は「手遅れです」と申し渡しているだけではありません。確かに、特定の時期に、特定の部位・能力が発達するということはあります。視力が出る時期に眼帯をすると視力が発達しないというように。でも、ここで問題とされるのは、「思考回路」の発達であり、余程特殊な暮らしをしていなければ、程度の差はあれ、思考回路は発達せざるを得ません。ただ道を歩いているだけでも、向こうから自転車が走ってくれば、このまま歩けば衝突するとイメージし、自転車を避けるという行動をとります。これだって思考です。思考回路発達時期を過ぎてしまっても、ある程度の思考回路はあるのだから、それを有効活用するべきだというのが糸山先生の考えです。ここに、希望が見いだせると思うのです。

ですから、「思考回路作成の旬は過ぎてしまった。もっと思考回路を豊かに出来た可能性をつぶしたことに対して親は責任を感じるべきだけれども、出来ている思考回路を有効活用することで、よい人生が送れるように配慮しましょう」ということです。つまり、問題の指摘と希望・指針をセットにするべきなのです。糸山先生の場合、前半の親の責任喚起の部分が目立っているので、反感を買いやすいのでしょう。もしくは、どこかに両者をセットにしていないコメントがあったのかも知れません。子どもの成長は待ったなしなのだから、今すぐにでも親は真剣・本気になれ、という気持ちが強いのでしょう。

世の中に全くハンディの無い人はいないと思います。私自身、幼稚園から今まで、薬と縁が切れたことなど一度もありません。幼稚園の頃には既に貧血で、息が切れやすいし、おまけに、喫煙したこともないのに肺気腫気味です。小学校時代は目が過敏で、日当たりに出ただけで充血。溶連菌感染も長く治らず、抗生物質を飲みつつ、しょっちゅう扁桃腺を腫らして40度の熱。中学に上がる頃から、偏頭痛が始まり、一度起これば数日連続なので、中学~大学時代で頭が痛くない日と痛い日は半々くらい、保健室の常連客でした。自分が自由に使える時間は、他の人の半分だと思い定めてやりくりしていました。

健康のこと、家庭環境など、探せば誰でもハンディはあるはずです。

そのハンディが「思考回路」の量であった場合、どうすればいいか。アドバイスは正しい現状認識を教えると同時に、常に希望と指針を与えて終わればいいのです。

この掲示板のやりとりを読んで、私自身は糸山先生より、アマドックさんに似ている気がしました。恐らくアマドックさんは、他人との衝突を避け、熟慮してから慎重に発言するタイプではないかと思います。掲示板は何年も前からあったのに、やっと発言されたということは、よくよく考えた末のことだったと察しています。

ところで、「断定的」だから、どんぐり倶楽部は嫌だと言われることがあるのですが、そもそも、「どんぐり倶楽部」などという団体はありません。私も入会してメンバーになったわけではないのです。入会も退会も、会費も入会金もありません。

どんぐり倶楽部憲章は、

1.子供達の力を信じる          
2.無理なく無駄なく効果的な学習指導をする
3.<考える力>を身につけさせる     


2と3は、どんぐり理論を知れば分かるように、手荒に要約すれば、文字・数字・記号などの操作ではなく、イメージを大事にする学習法によって、考える力をつけることです。イメージを大事にした学習法を選んでいる人たちの、あるようで無いような、意識的・無意識的つながりがどんぐり倶楽部です。

ですから、糸山先生は断定的だ、けしからん、もう関わりたくないと思っていても、イメージを大事にした丁寧な学習指導をしていれば、「心ならずも」どんぐり倶楽部に入ってしまっています。それくらい、どんぐり倶楽部は、組織とは言えない、アバウトなものです。

でも、HPには、どんぐり倶楽部を「設立しました」と書いてあります。あえて、どんぐり倶楽部の組織的な機能を書くとすれば、途方に暮れた親の相談窓口の選択肢のひとつになっていることでしょう。相談窓口には色々ありますが、学習と子育てを分離しない、どんぐり倶楽部の理論の観点からのアドバイスを聞いてみたいと思った時に、メールで非常に気軽に相談できます。勉強のことも、子育てのことも。先生に相談するのは気おくれするなら、どんぐり倶楽部方式経験者の親のネット上の集まりがあるので、より気軽に話が聞いてもらえます。この集まりでさえ、入会したり退会したりする集団ではありません。

私の勝手な推測ですが、実は、このような曖昧模糊(あいまいもこ)とした、あるようで無いような存在の仕方は、当初から目指されていたのかもしれません。国の学習指導要領のような強制的な物ではなく、親・教師が自ら選んでやってみて、特定の年齢・学習分野だけではなく、子どもの何年にもわたる成長を見た結果、どんぐりを知ってよかったと思う人が自然に増える。(勿論、実証の結果、修正も加えながら)そういう人が、親・教師の先輩として、相談にのったり、助言したりする。その先輩・後輩の関係のあり方には、公園で、先輩ママが若いママの悩みを聞いて、赤ちゃんを寝かせるコツを伝えるような気軽な関わり合いも含む・・・。つまり、どんぐり倶楽部の理論を多かれ少なかれ取り入れているという点で、直接接触したことがなくても、つながりはある。でも、関わり方は自由(利用するだけの人もいれば、教育者として積極的に取り入れる人もいる)。そういう人たちをひっくるめて「どんぐり倶楽部」が存在しています。

そして、HPのどこだったか検索して見つけられないのですが、「どんぐり倶楽部はやがて消えます」といった趣旨の言葉がありました。多くの教育関係者が、考えるとはイメージし、それを操作することであって、2+3=5 という数字と記号の並び方を覚えることではないと気付いたとき、メソッドに細かい違いはあれ、イメージを大事にした教育法が当たり前になり、とりたてて、これを「どんぐり方式」と言う必要さえなくなることを、期待を込めて予言した言葉だと思います。

(追記)アマドックさんが「どうでもいいこと」と書いておられる分数の計算方法の掲示板でのやりとりを読むと、一見、考えが対立しているような印象を持たれる人が多いかも知れません。でも、私には、お二人が対立しているようには思えず、どちらの言い分も「ごもっとも、ごもっとも」と思って読んだのですが、どうでしょうか?まとまれば、私の感想を記事にしようと思います。アップできたら、「小学校教育にはしろうとである者の考え」として、軽く読み流してください。

華麗なる自転車野郎(2)

四日目。途中で無料の水族館を見学。「高1なの?どこまで行くの?よく親が許したなあ」と何度か言われながら、気持ちよく走行。キャンプ場に着くと、受付のおばさんとおしゃべりしている地元のおじさんがいました。本業はタクシーの運転手さんで、食べ物の買い出しのためにスーパーまで車で送迎してくれました。おじさんの息子さんは、都会で一人暮らしをしていて、自分が人助けをすれば息子も助けてもらえるだろうと思って、人助けに精を出しているのだそうです。「人助けノート」なるものまで作っていて、既に2冊目になっていました。

キャンプ場の受け付けのおばさんは日帰り勤務で、自分の受け付け用常設テントを寝場所に貸してくれました。ここで先ほどスーパーで調達したバナナ・キュウリ・うどんを夕食に、バナナ・トマト・そばを朝食に食べました。はしを取ってくるのを忘れたので、手づかみで食べました。夜は天の川がよく見えたそうです。

五日目。沿道の花屋さんがスイカをごちそうしてくれたにもかかわらず、疲れがたまったのか、宿泊予定地までたどり着けず、旅程は1日延長になりました。急遽、行き先を別のキャンプ場に変更したのですが、そこにも着かないうちに暗くなってきました。トボトボと寝場所を探していると、民家の中にひときわ明るい一軒の店。カラオケ喫茶でした。入っていくと、女性1人・男性2人。「この辺の道に詳しい人はいませんか?」と声をかけると、国民宿舎を教えてくれました。そこで、国民宿舎に行ったのですが、資金難で泊まれるはずもありません。宿舎の厚意で、敷地内にテントを張らしてもらいました。

六日目。旅程を伸ばしたために、60㎞程の走行で都会に戻ってきました。寝場所を探してインフォメーションに聞いてみると、運のいいことに、ビジネスホテルがオープン記念セールで、通常より2000円安く泊まれることが判明。家族旅行などでホテルに泊まったことがないので、ホテルに泊まるのは初めてです。素晴らしいベッドに素晴らしい風呂!ガンガンきいているクーラー!電話口で感激していました。しかし、ホテルの常識を知らない彼は、部屋から外線でかけた電話が別料金だということを知らなかったのです。「別料金なら、はっきりそう書いてくれなくちゃ!もうっ!テレホンカードを持ってたのに!」と思ったものの、後の祭り。電話代が乏しい所持金で払えたのは不幸中の幸いでした。

七日目。自宅より寝具も風呂もエアコンディションも優れたホテルで旅の疲れを癒し、約80㎞走って帰宅。

「旅って何が起こるか分からないから面白いなあ。」
「人情が身にしみたよ。」
「かわいい子には旅をさせろっていうのは、このことだな。」(誰の言う台詞だ?)

助けてくださった皆様、有り難うございました。

追記:この文章を読んで、「男の子はたくましく育てなくっちゃ」と思われた幼稚園児・小学生のお子さんがおられる方へ。ミントは小学校入学頃までは、どちらかと言えばおとなしく、気が小さい、いじめられっ子タイプでした。たくましくするために、鍛える必要はないようです。かわいがっていれば、勝手に自立します。また、気が小さいという性格は、今では慎重という長所になっています。

華麗なる自転車野郎(1)

夏休みが近づくにつれ、ミント(高1)の単独自転車旅行への情熱は再び高まっていきました。今回は、更にグレードアップして、5泊6日という計画表を出してきました。それによれば、一日の走行距離は50~100㎞、宿泊は最初が私の実家で、その後は公営無料(または低料金)のオートキャンプ場か無人駅。所持金は2万円。

熱中症の人を救うべく、毎日のように救急車が出動しているこの時期に、一日100㎞ものサイクリングに、それも5泊も行かせたくはなかったのですが、止めても無駄なので、万一の時には、善良な日本国民が何とかしてくれるだろうと信じて送り出しました。

一日目は50㎞程先にある私の実家にお泊まり。神の助けか、実家では、いらなくなったテレホンカードを最近、もらっていたので、それを持って翌日早朝に出発。山道を走り、100㎞先にある、海岸沿いにある公営無料オートキャンプ場を目指します。途中、道に迷った外国人旅行者がいたので、旅行案内書のある方角を指さして「インフォメーション、インフォメーション」と連呼して人助け。

我が家に連絡を取るため「15分100円」と書かれたネットカフェに入ったところ、最低1時間からしか使えなかった上に、二度と来ないのに入会金まで取られてしまいました。

少々腹を立てつつキャンプ場に到着し、服を水洗い。周りの人たちがバーベキューをしているのを見ていると、隣にいた3人連れ(母親、中卒でパスタ店で働く少年、高校生)が焼きそばをごちそうしてくれた上に、銭湯にも連れて行ってくれました。捨てる神あれば、拾う神もあり。

三日目。マーガリン入りのパンを食べ、焼きそばと銭湯で身にしみた人情のありがたさを胸に、海辺のキャンプ場をあとにし、山を越えて、90㎞先の、これまた海辺にある無人駅に向けて出発。なま乾きのパンツを荷台にくくりつけ、風にはためかせながら山道へ。あとから聞いた話では、小さな山が次々にある、この道が一番きつかったそうです。途中で会ったお巡りさんが「どこまで行くの?きついぞ~。まだまだ山あるぞ。」

人家も少ないのでコンビニを見つけ次第、飲み物・食料を調達。それでも足りなくて、沿道の民家にお願いして水を恵んでもらいました。山の中だけに、牧場もあって、そこではシュークリームで腹ごしらえ。

ここで旅支度の不備を発見。半袖のTシャツしか持っていなかったのです。腕はじりじりと焼け、飲み水を腕にかけながら走行するも限界を感じ、途中で長袖シャツを調達。780円という不本意な出費となりました。

最後は細くて暗い田舎道を自転車を押して、目指す無人駅に到着。たった1人、すりむけてひりひりするお尻をさすりながら寝ていると、JRの保守のおじさん達が「ここで寝るのかあ」と声をかけてくれました。翌朝、前夜買ったおにぎりを食べようとすると、袋に入れていたのにも拘わらず、蟻がお先に召し上がっていました。それでも、蟻を払いのけて腹ごしらえをし、100㎞先の公営キャンプ場(500円)に向けてスタート。(続く)

パセリの近況

今春、地元公立中学に入学したパセリの近況です。

まず、皆様、ご注目の1学期(1,2年生は5段階絶対評価)の成績ですが、小学校時代どんぐり倶楽部の教材ををやっていたおかげで、

オール5でした!!!

と、書きたいところですが、違いました。

国語3,理科と算数4,英語と社会5 でした。副教科の成績が出るのは年2回なので、今回はありません。

各教科を分析すると、
国語 ペーパーテストの読解は良くできているのですが、平常点がいまいちです。平常点の何が悪いかというと、授業で初見の文章(夏目漱石の「坊ちゃん」など)をスラスラ読む、規定時間内にきまった文章を出来るだけたくさんくり返し読む、というのがあって、この評価が特に悪いようです。ペーパーテストで落としたのは、授業で配布された教科書以外の教材(プリント)を見ていなかったので、それに書いてあった知識を問う問題(詩の作者など)が分からなかったようです。スラスラ読みと早口読みは意味があるのか、私には分からないので、あまり気にしていません。読書をあまりしないのに、読解問題が以外に出来るなあと思いました。読解問題というのは、コツがあって、それをつかんだのではないかと思います。ただ、説明文は得意なのですが、小説は苦手なようです。
 余談ですが、ミントは、このコツを小学校時代につかんでいたようで、中学入試では国語が満点でした。この時は、ミントが「本の虫」だからかなと思ったのですが、「本の虫=読解問題の達人」ではなさそうです。高校生になったミントは、現代国語のテストは、「先生が生徒に書かせたいことがわかる」と言っています。

算数 中間テストは非常に良くできていてトップでしたが、期末が悪かったです。文字式の部分なのですが、文字式の書き方のルールを適用し忘れた失点ばかりでした。例えば、
2×a×b=2ab と書くべきところを、2×abと書いてしまうようなミスばかりです。文章題を文字式にする問題はパーフェクトだったので、あまり心配はないかな、と思っています。

理科 中間テストは「テスト慣れ」していないための間違いばかりでした。例えば、「カナダモ(藻)」が正解であるところを「モ(藻)」と書くとか。藻でも正解だと思うのですが、学校で「カナダモ」と習ったら、そのように書かなければいけないそうです。他は、厳密には問題文が二通りに読めるけれども、常識的には一通りかなあという微妙な問題が全滅で、「テストの常識」を身につけるしかないかな、と思いました。期末テストは、そういう問題がなかったためか、とても良くできていました。

社会は地理で、もともと得意です。
英語は、まだABCの練習に毛が生えた程度しか進んでいないので、判断しようがありません。


成績はパッとしないのですが、人間的には成長したなと思います。

かなり関心の方向性がはっきりしてきました。読書はあまりしないのですが、政治家・政治学者の日本のグランドデザインを書いた本とか、NPOやNGOの関係者が途上国援助について書いた本を読んでます。新聞も、政治・経済・国際面を熱心に読んでます。

クラブは水泳部です。運動はなべて苦手なのですが、将来の活躍のために?体力をつけたいようで。どれくらい苦手かというと、最もマシな平泳ぎで、誰でも出場できる大会に出たところ、遅すぎて失格になったくらいです。それでも、いじめられることもなく、楽しくやってます。(ここが私と大きく違うところです。私なら、これほど苦手なら楽しめないと思います。)

屋外プールなので、5月までは筋トレばかりですが、6~9月は日曜日以外、毎日泳ぎます。夏休みも毎日、朝から昼過ぎまで学校で水泳。時々大会。午前中、数時間泳いで、帰宅して昼食を食べ、一服したら、昼寝もせずに宿題などの勉強。塾は行っていないのですが、本人のたっての願いで、Z会の通信添削をしています。(水泳が厳しくなった最近、少々たまりがちですが。)夜は9時には寝てしまいます。夏休みに入って、(多分)熱中症で、微熱で1日、下痢で1日休んだ以外は、ずっと、こういう生活です。あまりにタフなので感心しています。ゴーグルをして泳ぐので、目の周囲だけ日焼けしていなくて白いです。こういう顔を「逆パンダ」というそうです。

パセリの水泳部の恒例行事に12時間水泳というのがあります。これは、1チーム5~7人で、1人10分ずつ交替で、朝6時から夕方6時まで泳ぎ続け、泳いだ距離を競う行事です。待ち時間に腹ごしらえをします。当然ながら、弁当だけでは足りないので、保護者が三々五々やって来て差し入れをします。焼き芋、レモンのはちみつ漬け、各種飲料、お菓子のほか、お父さん達が暑い中、頑張って、プールサイドでバーベキュー。

勿論、私も行きました。部活の様子をじっくり見れる良い機会でした。パセリは結構人見知りをする方なのですが、友達の皿からバーベキューの肉をつまんでたりしていて、仲間にとけこんでいて、親離れしてきたなあと思いました。

興味の方向性もはっきりしてきて、体力もぐんぐんついて、どう成長していくのか楽しみです。
カテゴリ
プロフィール

ハーモニー108

Author:ハーモニー108
FC2ブログへようこそ!
1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。