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少年時代

夏が過ぎ 風あざみ

言わずと知れた井上陽水の名曲のでだし。実は私、この曲の歌詞の意味がよく分かりません。けれども、あの歌詞とメロディーが合体すると、子供の頃の夏の思い出がパーッと広がる人は多いと思います。そこが、名曲の名曲たるところでしょう。

私にとって、この曲を聴いて脳裏に広がる夏の思い出は、母の実家(6月26日の記事に登場した祖父の家)です。母は上から、男・女・男・女4人きょうだいの長女です。祖父母は二人で暮らしていました。嫁というのは実家の方が居心地がいいので、孫は母親の実家に出入りする方が多いと思うのですが、母の兄嫁も弟嫁も、自分のきょうだいが多くて実家に行きにくいとか、実家がとても遠いという事情で、母たち4人のきょうだいの子供たち全てが、母の実家で過ごすことが多かったのです。私達いとこ集団は全部で9人です。9人全員が同時に泊まる事はないにしても、夏は大賑わいでした。そして、私にとって、重要なことに、この集団の一番年上が私なのです。

食事をするのは和室でした。毎朝、祖父は自分の横に小さいコンロを持ってきて、耐熱ガラス製のパーコレーター(濾過器つきのコーヒー沸かし)で、全員にコーヒーをふるまいました。コンロがあるので、祖父の横は、いとこの中で最も年上である私がすわるようにという名誉ある命令が、大人の誰かからくだります。そして、この名誉はゆるぎないのです。年下のいとこがいくら成長しても、コンロに近い危険な場所は私の指定席でした。自尊心をくすぐられてニンマリしそうなのを抑えて、神妙な面持ちで着席したものです。

とはいえ、最年長者はそれなりの苦労もあるのです。祖父はビニールプール3つに空気を入れて庭に出してくれました。ちゃちなプールではしゃぐような年齢を過ぎても、庭の水まき用ホースで、既にびしょ濡れのいとこ達に水をかけてキャーキャー喜ばせたり、蝉捕りにお付き合いしすぎて日射病という被害を被ったり。夜は夜で、なぜか皆、就寝時間が同じ。ここでしか体験できない涼しげな蚊帳に入るところまでは楽しいのですが、一人寝つけず、縦横斜めに寝返りして転がるいとこたちを眺めていました。

けれどもやはり、夏の思い出は夢のよう。コーヒーの香り。眠そうな鈍い音を立てる古い扇風機。かぶりついた桃からしたたり落ちる汁。

夏よ、ありがとう。

自由工作コーナー
娘8歳
ハンコ作り:バルサ材のキューブを彫刻刀で削って作りました。
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Author:ハーモニー108
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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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