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センス・オブ・ワンダー(sense of wonder)

「知ること」は「感じること」の半分も重要ではない。(レイチェル・カーソン)

我が家は小学校受験は考えたことすらなかったのですが、周囲には受験する子どもが結構いるので、「幼稚園児が一体全体どんな試験を受けるのだろう」と、書店で受験問題集を見ることがあります。私が書店で見たことと、受験したお子さんのお母さんたちから聞くところによれば、試験問題は、お話の記憶、迷路、図形(同じ図形を探すなど)、常識、数などなどのようです。こういう問題集を、2~3回繰り返してやって、解答時間短縮をはかり、終われば次の問題をやるという方法で、1ヶ月に20日くらいやるのだそうです。

幼稚園児が問われる「常識」とは一体全体何なのか非常に疑問に思ったので、調べてみると、行事・食べ物・植物の季節、球根から育つか種から育つか、虫に足が何本あるか、燃える物か燃えない物か、水に浮くか浮かないか、はては水道の蛇口をどっちにひねるか、信号の赤は上か下かなどでした。

こういう「常識」を、子どもが自然なペースで暮らして知ったならいいのでしょうが、広範囲に及ぶので、教え込まなければならないことが多いと思います。カードや写真で知るのでは駄目だと、体験的に教えようとすると、1月には門松・しめ縄を飾り、「鏡餅」「おとそ」などの単語をぬかりなく会話に入れ、えとを確認し、七草がゆを食べながら理由を説明し、とんど焼きに行き、2月には豆まきをし、散歩しながら「梅の香りがするね」「ウグイスが鳴き始めたよ」「今頃、冬眠しているのは何かな」「信号の赤は上かな下かな」と忙しくしゃべり続け、3月には女の子がいない家庭ではどこかでお雛様を見て、「おだいりさま」という言葉を説明し、春分の日に「今日は昼と夜の長さが同じだね」と発言し、梅・桃・桜の違いを確認し・・・というふうになってしまいます。

これでは実物ではあっても、味わって体験することは出来ず、子どもは知識のデパートになってしまいます。知識を取り込むことはかなり速くできても、味わうという感情的な面・心の動きは速くできません。「急いでじっくり味わう」という表現は矛盾しています。

豊かであるとは、数量のことではなく深さのことです。(どんぐり倶楽部「思考の臨界期」p.375)

「大人びた顔」には注意が必要です
大人びた顔の意味するものは、応える準備が出来ているということですが、
このことは往々にして、
「つまらないお膳立てをされた
貧弱な応え方を教え込まれている
自分の創造性を殺してしまった結果」
であることが多いのです。
(中略)
才能を潰されたなれの果てが「大人びた顔」です。
これが大人びた顔の正体です。
そこには感動はありません。
つまり、人生はないということです。(「思考の臨界期」pp.480-481)


パセリが2歳の時、ベランダのプランターに蒔いた種から出た芽を1本つまんで抜いて、びっくりしたような顔をして、あわてて土に植え戻していたことがあります。数日前に蒔いた黒い粒から、似ても似つかぬ形の物が出てきたことに驚いたのかなと想像しました。「あの黒くてちっちゃい粒から、小さい緑の葉っぱ、糸みたいなもの(根)が出てくるなんて!」と。大人の私が既に失っていた驚きでした。

私の母は好奇心旺盛な人なのですが、私が子どもの頃、ちょくちょく言っていたことがあります。「君が代」の歌詞の「さざれ石のいわおとなりて」の部分についてで、どうして「さざれ石」が岩になるのだろうか、ということです。学校で習っても、やっぱり信じられないまま生きてきています。

子どもは「どうして~なんだろう」と不思議に思うようになっています。
(中略)
いつでも「どうして~だろう」と不思議に思える環境を与えておくことが大事なんです。
知っていることが当たり前とか、そんなことも知らないのかという雰囲気は最低です。
知識武装は感覚破壊につながり
感動のない意味のない人生につながります。(「思考の臨界期」pp.671-672)


知識の多さは自慢にはなりません。私自身、安易に正解を与えず、子ども達の不思議に感じる心を守り、保ったまま育ててこれたのでしょうか?答えは子ども達のこれからの人生で明かされるのでしょう。

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コメント

上賀茂さんで

私は理科教師だった父(昔は軍国少年)から、
「さざれ石がいわおになるなんてありえへん。
 だから君が代は非科学的な歌や〟」
と言われて育ってん。
そやから去年、京都の上賀茂神社で、
さざれ石の実物を見たときは、びっくりしたわ~。
いやいや人生いつまでもおもしろいよね。

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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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