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どんぐり倶楽部でなくてもいい

●常に忘れてはいけないことがあります。「どんぐり倶楽部」ではないものを選ぶ...という選択肢もあるということです。
●する事と同じようにしない事は同等に選択なのです。ですから「しない」という選択肢も常に持っていなくてはいけません。テキストのために子供があるのではなく子供のためにテキストがあるんです。子供のために「しない」という選択もありえるんです。
※ただし、「どんぐり倶楽部」の理論は知っておいて下さい。その上で「しない」場合は大丈夫です。大事なのは理論なんです。理論が分かっていればどんなものでもアレンジできます。理論を知っていればどんなものでも工夫が出来ます。ですから、大丈夫です。 (どんぐり倶楽部 BBS 2007年02月24日 14時32分07秒)


どんぐり倶楽部に関わっていて、何より辛い思いをするのは、どんぐり倶楽部を自分自身で考えもせず信じている、どんぐり倶楽部以外のものが見えなくなっている、洗脳されていると思われ、言われることです。

けれども、どんぐり倶楽部の手法でやっていることが洗脳されたことになるのでしょうか。小学校で算数を教える手法も、色々ある手法のひとつであり、公的教育でやっていることだからという理由で、調べもせず、考えもせず、それが正しいと鵜呑みにすることは、一種の洗脳された状態ではないのでしょうか。

どんぐり倶楽部の手法と理論が正しいか・正しくないかは、多くの場合、自分自身が物事をどうやって考えたり感じたりしているかを静かに観察し、自分の子どもを冷静に見ることで、素人でも確かめられることです。それをやってみると、どんぐり理論というのは、奇抜でも新奇でもなく、人間という生き物の自然な発達、自然の摂理に無理なく沿うことだとわかります。

私自身、他の手法に流れそうになっていたこともありました。子育て本・学習法に関する本も沢山読みました。でも、落ち着いて観察し、考えれば、自分を含めた生身(なまみ)の人間から知った事と、どんぐり倶楽部の理論以上に一致し納得できるものは見つけられなかったのです。また、子どもに関する優れた本でも、子どもの全体(知性・感性、学校・日常など)から部分を語るのではなく、部分だけを語っているので、語られている部分以外の事になると「かゆいところに手が届かない」状態になり、別の子育て本を読みあさらなければならなくなるのです。

たとえば、成績はいいのに情緒は不安定な子どもがいるとします。成績向上のための情報は色々あります。何歳からどういう習い事をすればいい、どこの塾がいい、どの問題集がいいなど。でも、そういう情報からは、情緒のことはあまりわかりません。そこで、情緒安定のための情報収集を別にやらなければならなくなります。

でも、どんぐり理論では、まず、成績とは何か、学力とは何かから問います。(成績と学力は違います)そして、学力と情緒をバラバラにしません。人間は部分の寄せ集めではなく、部分が全体に、全体が部分に影響するからです。従って、学力も情緒も理論の対象になっています。(このことについては、11月25日の記事にも書きました)

どんぐり理論については、まだ日々発見の段階なのですが、それでも、理論を理解すればするほど、学習だけではなく、子どもと接するあらゆる場面で、迷うことが少なくなり、気分的にも楽(らく)になったので、このブログを書いています。自分自身が情報洪水で溺れかけたので、右往左往し、追い詰められたお母さんたちの気持ちが分かるからです。

冒頭の引用文にあるように、どんぐり倶楽部はどんぐり倶楽部の教材でなければならないとは言っていません。どんぐり倶楽部の教材を使わない選択肢も親は持つべきだとさえ言っています。それを具体的に示したかったので、1月5日には、どんぐり文章題ではなく、「道草学習のすすめ」のこだま先生の問題も記事にさせていただきました。どんぐり倶楽部は教材を各種メディアで大量販売して利益をあげようと躍起になっているわけでもありません。どんぐり理論に沿った教材が無かったので、作らざるを得なかったまでです。子どもが問題を「選ぶ」という経験をするために、問題数を実際に取り組む2倍は用意しようとすると、各学年100題必要になったわけですが、これだけのことをしてくださる教育者が現れないので、どんぐり倶楽部の理論に沿って子どもを育てようとすると、どんぐり倶楽部の教材を使うことになってしまうまでです。

どんぐり文章題を各地でやる子供が増えれば、絵図の遠隔展覧会も出来るし、離れた場所に住む子ども達が共通の話題が持てて、楽しくしゃべることも出来るかも知れない。それは、素敵なことでしょう。でも、他にも楽しい文章題を沢山作って公開してくださる方がいらっしゃれば、「君は何やった?」「僕はどんぐり」「ふ~ん、僕は△△だよ。こっちも面白いよ」となるかもしれません。それはもっと素敵なことです。私は元来、画一的なことは嫌いです。ファシズムを連想してしまいます。

どんぐり理論を知っていれば、おもちゃの選び方、インテリアの置き方、言葉のかけ方などなど、日常生活の色々な場面ですべきこと、すべきでないこと、少々手を抜いてもいいことが、自分で判断できるようになってきます。(私が実際出来ているかは別問題ですが) ですから、大事なのは、教材の方ではなく、理論の方です。子どもの状態はそれぞれ違うので、場合によっては、「今はどんぐりの教材でも使うべき時ではない」とか、「もう、教材は卒業していい」とか、「(塾や学校の)どんぐり以外の教材をこう使えばいい」ということもあると思います。

人間の自然な発達と、そのために整えるべき環境を知っていれば、各家庭が置かれた環境の中でどうすればいいか、何が出来るかという具体的方法を各人が工夫したり、判断したりできます。逆は出来ません。人間の数だけある環境に応じて、一つ一つ個別の処方箋を書くのは、どう考えても無理です。

今の時点で、私にしっくり来るのはどんぐり理論ですが、どんぐり理論とて、誤りがある可能性がゼロとは言えません。研究が進み、訂正すべき点も出てくるかも知れません。その時は、謙虚に受け止められるように、「どんぐり教徒」になってしまわないように心しておきたいと思います。

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コメント

No title

初めまして、訪問履歴からお邪魔しました^^
「どんぐり倶楽部」というものに興味を持ち始めたばかりです。
今、サイト書籍を読み進めているところです。

洗脳、とか宗教的と言われてしまうのは、既存のもので世間一般にかなり浸透してきているものをはっきりと「悪いものは悪い」と、言い切ってしまう潔さにあるのではないかと思います。(実際に悪いかどうかは別として)
それから、良いと思ったことは誰でも人に勧めたくなるもので、
特に「自分の子さえ良ければいいと」言う利己的な考えではなく「日本の将来ために、広く知られれば良い」と考えられる方が、どんぐり倶楽部を理解し実践されている方に多いことが原因ではないかと思います。
それは、すべての子供のためにとお安く教材を提供していらっしゃる糸山先生のお人柄にも影響されてそうされる方が多いのだと思います。

ある種の宗教や健康食品なども妄信的に信じて良いと思っている人は、他人にも勧めます(本当に良いかどうかは別として)。でも全く信じていない人からすればやっぱりそれは迷惑な話で。

どんぐり倶楽部は宗教ではないですし、次元もレベルもまったく違う話ですが、理論に共感や、理解できない方や、今までのやり方を否定されて受け入れられない方には、同じように映ってしまう・・・・ということではないでしょうか。
実際、私も理論は納得でき、共感できるものの、自分が6年間してきたことが間違いだったのか!というショックで、まだ自分の中で消化しきれずにいます。
まずは、すべて読むこと(知ること)から・・・・とは思っていますが。
こんなの頼りになりませんが、自分の中の直感が「どんぐりが正しい」と言っているんですよね・・・・・不思議と^^;
でも、「妄信的になってしまうかもしれない自分が怖いな」という思いもあります。
常に冷静に、客観的に読んで、子供のために選んでやりたいと思います。
古い記事への突然のコメント失礼しましたm(__)m
また、おじゃまさせて頂いて勉強させていただきたいと思います^^

さくらのはっぱさんへ

お読みいただいて有り難うございます。

> 今、サイト書籍を読み進めているところです。

あのHPは大変ですよね。読み進めている間にも子どもは成長しますし。まずは出版されている書籍と「思考の臨界期」を読むと概要が分かります。個別の問題が起こったときに、HPの検索機能を利用されるといいと思います。勿論、掲示板の過去ログは必読なのですが。

> 洗脳、とか宗教的と言われてしまうのは、既存のもので世間一般にかなり浸透してきているものをはっきりと「悪いものは悪い」と、言い切ってしまう潔さにあるのではないかと思います。(実際に悪いかどうかは別として)

最近、洗脳・宗教的と誤解されるのは「倶楽部」という言葉も原因の一つかなと思ってます。どんぐりの場合は、普通の倶楽部・クラブ・会などと違って、入会も退会もないし、会員とか団体という実体が無いのです。

じゃあ、なんで「倶楽部」なんだということになりますが、糸山先生の一番の仕事は、どんぐりの理論を整備・提供すること。そして、それに賛同して実践している人たちをまとめて指す言葉として「倶楽部」があるのではないのでしょうか。そして、その人達の中には、特に他人に伝えずに自分の子どもに対してだけやっている人もいれば、機会があれば身近な人に「こんなのやってるの」と言う人もいれば、教師としてやっている人もいる。そういう人たちをまとめて指しているだけなんですよね。でも、全体としてみると、どんぐりに賛同しているわけだから、何らかの形で広めていることになる。たとえ、自分の子どもだけがやっているだけでも、自分の子どもに伝えているわけですから。この伝える部分は、種々雑多な人がいる「倶楽部」が担っているのだろうと思います。

> それは、すべての子供のためにとお安く教材を提供していらっしゃる糸山先生のお人柄にも影響されてそうされる方が多いのだと思います。

「お人柄」以上に、どんぐりの理念だと思います。つまり、教育は裕福な人の特権であってはならないという理念です。 「安くてお得」と思うだけではなく、そこの所を理解していただけたらと思います。

> 実際、私も理論は納得でき、共感できるものの、自分が6年間してきたことが間違いだったのか!というショックで、まだ自分の中で消化しきれずにいます。

現在どんぐりをやっている人にも、このように感じている人は多いようです。でも、大事なのはショックかどうかよりも、お子さんにとってどうすることがベストかですよね。もし、今までしてきたことが間違いだとわかり、正しい道が見えているなら、修正は早い方がいいと思いますが。

こういう思いは、人生全般に言えるのではないでしょうか。正しいと思ってしてきたことが、ある時点で誤りだったと気付く。そうすると、今まで自分がついやしてきた時間・労力が無駄に思えてくる、でも、無駄だとは思いたくないって、葛藤しますよね。

でも、きっと年月が経つと分かるんですよね、間違ったことをしたことが無駄ではなかったことが。間違ったからこそ、間違わなかった人には分からないことが分かるから。

偉そうに書いてますが、私はそう思いたいんです。そうでなければ、自分の40年以上の人生の、かなりの年月は無駄だったから否定し、消し去りたくなって、悲しすぎるので。

> こんなの頼りになりませんが、自分の中の直感が「どんぐりが正しい」と言っているんですよね・・・・・不思議と^^;

結構、直感って当たりますよね。

> でも、「妄信的になってしまうかもしれない自分が怖いな」という思いもあります。

それなら「妄信的にならないぞ、洗脳されないぞ」と思いつつ読まれては?それでもやはり、どんぐりの方がまっとうなことを言っているぞと感じれば本物ですよ。ただし、「洗脳されないぞ」という思いが強すぎて、心が「どんぐりはいいこと言ってるぞ」感じたときに、ご自分の心の本当の思いを無理に消そうとしないようにお気を付けください。

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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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