スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

国語の読解問題

小学生に国語の読解問題、特に詩歌や物語の読解問題を多量にさせるのは、いかがなものかと思います。例えば、

閑さや 岩にしみいる 蝉の声 

この俳句の問題を想定してみます。
(1) この俳句の季語は何ですか。
(2) 季節を漢字で答えなさい。
(3) (2)で答えた季節の季語で、知っているものを3つ書きなさい。
(4) 「閑さや」の「や」の働きは何か。
(5) 「声」という名詞で終わっている技法のことを何というか。
(6) この俳句の解釈として正しいものを下から選び、記号で答えなさい。
こんなところでしょうか。

どんぐり倶楽部の理論書「思考の臨界期」の410ページから、「行間を読む」という項目があります。

文章で書いていない部分のイメージが「行間を読む」ことであり、このイメージをよく見ることが味わうことです。(p.411)

日本文化というのは、俳句という非常に短い詩の形式を育んだくらいですから、行間を読むのにたけていると思います。上記の芭蕉の句の意味を、俳句になじみのない人に、「ああ、静かだなあ。蝉の声が岩にしみこんでいくようだ」と説明しても、「それがどうした?で、続きは?」と言われそうです。

物語を味わうことも言葉のイメージ化を明確に出来れば簡単です。
文章を自分のイメージでいいので明確にするだけで
文章で表現されているもの以外のことまで
自動的にイメージ化されるからです。(「思考の臨界期」p.410)


ということなので、先の俳句は芭蕉の有名な俳句ですが、それを知らないとして、私なりにどんなイメージが浮かぶかやってみると、上の子を妊娠していたとき、赤ちゃんが生まれると、しばらく旅行も出来ないからということで、夫と二人で旅行した時に訪れた場所が、まず浮かびます。真夏でした。山の麓が少しえぐれたようになった所があって、岩肌が見えます。蝉も大合唱。短いながらも歩いてきたので、汗がにじんでいます。湿気の多いじっとりとした空気。そういう自分の体験と、芭蕉の姿が、無意識に重なります。

さらに、作者のバックグラウンドや設定場所や時代のことをしれば、自動的にイメージも変化します。イメージさえあれば色づけは後からでもいくらでもできるのです。(同p.411)
知識が追加された時点で 瞬時にシーンが変わって 新しいシーンとなります。(同、p.413)


と書いてあるので、俳句の背景を調べてみます。
当然ながら作者の芭蕉は、江戸時代の人なので、電車や自動車で行ったはずはなく、馬に乗ったか、徒歩でてくてく歩いたかしたわけです。ですから、ある場所に行こうと思ってから、到着するまでの時間が長い。着いたときには「やっと着いた」という感慨があったことでしょう。

そして、この句が詠まれたのは、山形県の立石寺です。県庁所在地山形の少し北から、東隣の宮城県へ、日本列島を横断する鉄道があり、その沿線に、この寺はあります。ということは、東北地方を縦断する奥羽山脈にあるのです。写真を見ると、立石寺は色々な建物で構成されていて、山中という立地上、断崖絶壁にも建物があります。山奥で緑深い場所ですが、所々岩がむき出しになっています。長い階段もあります。

長い時間をかけて、山の奥深くにある寺の入り口にたどり着く。そこから更に、長い階段を上り、ある建物の近くで一休み。汗をかきながら来たけれど、山奥なので、一服すると、意外に涼しさも感じられてくる。目に映るのは、緑濃い木々と、むき出しになっている岩。蝉の降るような声が聞こえるばかり。
こんなイメージが浮かびましたが、これは私のオリジナルです。人間は一人一人違う体験をして育ってきていて、それがイメージするときに影響すると思うので、誰がやっても、オリジナルになると思います。似通っているとしても、微妙に違うと思います。

行間を読むとは言葉以外の視覚イメージを状況に合わせて再現すること。
ですから、100人いれば必ず100通りあるのです。全く同じ再現イメージなどないからです。ましてや同じシーンなどありません。
行間はオリジナルに成らざるを得ないのです。(同、p.414)


いまやったことと、冒頭の想定問題に短時間で答えることの違いの大きいこと。想定問題に答えることは学校に合格するには必要でしょう。でも、それだけです。一方、イメージの世界で遊ぶことは、一生の楽しみになります。一時的にしか使えないことを、年がら年じゅう鍛えるなんて、時間がもったいないと思いませんか?

どんなに背景を知ろうが 上手に音読できようが 暗唱してしまおうが イメージ再現が出来なければ 行間は読めないし 味わうことも出来ません。(同、p.412)

自由工作コーナー
娘8歳
陶芸 白いお皿に陶芸用のペンでお絵かきして焼く。 陶芸用粘土で食器制作。
チョコ作り(バレンタインデーが近かったので)

にほんブログ村 教育ブログへ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー) URL

カテゴリ
プロフィール

ハーモニー108

Author:ハーモニー108
FC2ブログへようこそ!
1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
FC2カウンター
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。