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感動機能不全

いつも偉そうな記事を書いていて、私の子育ては100点満点と誤解されては困るので、取り返しがつかないのではないかと思われる大失敗を書いておきます。

8月18日の記事で少し触れたように、数年前から精神的な疾患があります。主治医によれば「強い不安に鬱が混じった状態」なのだそうです。病気の経過を簡単に書くと、息子が小3、娘が幼稚園の時、対人関係でショックなことがあり、夕方まで起床できなくなりました。当時、夫は単身赴任していてサポートしてもらえませんでした。息子が娘を幼稚園に送り、全力疾走して学校へ駆け込み、娘の友達のお母さん数人が、娘を家に連れて帰ってくれていました。起床できない症状は一ヶ月ほどで解消しましたので、病院にも行きませんでした。けれども、それから数年間、とてもイライラしやすく、気分は沈みがちでした。そして、ある日を境に突然眠れなくなり、不安感も極端になり、起き上がれなくなり、ここで初めて病気だと自覚して病院に行きました。実家から母が片道2時間かけて泊まりに来て家事をし、週末は夫にバトンタッチという生活が始まりましたが、還暦を過ぎた母が、この生活を続けられるはずはありませんでした。朝、這うようにして起き上がり、洗濯機を動かすのですが、洗い上がってから何時間もしてからやっと干す。食事はレンジでチン料理ばかり。人生は「義務の塊」という重荷でしかありませんでした。自殺企図もたびたび。回復してきたという実感を持ったのは1年ほど前からです。

雑誌「大人の科学」のvol.9(2005年)の巻頭に、茂木健一郎氏とプラネタリウム製作者の対談が載っていて、茂木氏がこう発言しています。

「美しい」と思っている時の脳の活動部位がわかってきたんですけれど、その部分の脳の活動が低下すると鬱病になるらしいんですよ。つまり、美というものが、脳にとって重要なインフラになっている。

病気の症状を正確に言うのは難しいものですが、この言葉を読んだとき、「そう、これ!」と思いました。ただ、気分が沈むとか暗いだけではなく、「感動しない」「感じない」のです。マイナスの感情はたっぷりあるのに、プラスの感情を感じる脳機能が、止まった時計のように、停止している感じです。今でも時計は時々しか動きません。

上記のような数年にわたる病気の最中に、どんぐり倶楽部を知り、その理論書「思考の臨界期」も読み、理解を深めていったのですが、理解は出来ても、どうしても出来ないことがありました。

この本は子供を守るために書いた本です
ですから、理不尽ですが、子供が12歳をすぎるまでは
子供の前では演技でもいいですから「仲良く」「穏やかに」「明るく」「楽しく」振る舞ってください(「思考の臨界期」pp.371-2)


昨日、記事の内容を考えながら、ここを読んでいたら、ポロポロと涙がこぼれました。生物学的見地から、12歳までにヒトを人間に育てなければいけないことは分かっていた。演技してでも、人生を楽しんでいる姿を見せる必要も知っていた。でも、理不尽な演技をすることさえ出来ませんでした。どんぐり倶楽部の糸山先生からは、病気なら回復しつつあるという姿を見せられる、という助言をいただきましたが、回復しつつあるとは全く感じられず、それも出来ませんでした。それどころか自己嫌悪がかえって大きくなりました。

人生が楽しむためにあることを教えましょう
親は人生を楽しんでいる姿を子ども達に見せる義務があります。(同、pp.191-2)


こういう義務があることが分かっているのに、実際に見せたのは、死に場所を探しに夜、家を飛び出したり、風呂場で硫化水素を発生させるのに必要な材料の量をコッソリ計算する姿なのです。

恐ろしいものを子供の脳裏に焼き付けてしまった。でも、どうしようもなかった。工夫して乗り切ろうにも、工夫するなどという前向きなことを考える機能は壊れていた。絶望的な無力感。見せてしまった時の子供の年齢を考えるとぞっとします。今のところ、子供たちは明るく過ごしています。けれども、私の両親が年をとるにつれ、親(私の祖父母)に益々似ていく姿を見ると、大人になってから、私がしょわせた重荷に苦しむかもしれないと思い、悲しくなります。私が彼らの親でなかったら良かったのに、と。

実に暗い文章でごめんなさい。現在では、多少の演技は出来る程度に回復していることを申し添えておきます。

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コメント

私も・・

鬱にかかったことがあるので少しはお気持ちが分かります。
私の場合は3年くらいで徐々に治まりました。時が解決してくれました。
家事がつらいときは、市のシルバーパワーも利用してくださいね。気持ちよく助けてもらえますよ。私の母もシルバーに登録してます。

泣けました

涙がでてきました。
いつもこりんごに力強いエールをくれるハーモニーさんが、過去に辛い経験をしたこと、体があまり丈夫でない事、しっていました。
死ななくてよかった。生きていてくれてよかったです。
ハーモニーさんに出会えてよかったって、心から思っています。
ハーモニーさんは、今ままで十分素敵です。

ankmmさんへ

ankmmさんもなんですか!
マンガ描いたり、夙川で石を売ったり、3年間病気したり、トルコに行ったり・・・色々ある人生ですねえ。何がどういう順番に起こったのやら。
シルバーパワーは思いつきませんでした。お願いすれば良かったなあ。子ども達が成長したので、今は、彼らのヤングパワーで間に合うようになりました。

こりんごちゃんへ

今ではね、スケジュールをできるだけ入れないで、ゆるゆるの生活をしてれば、だいたい朝から起きていられるの。数年間の病気であきらめたり、失った事も多いけど、病気にならなければ分からなかったことも少しはあるから、私は、「まあいいか、起こってしまったことだから、仕方ないし」と思うの。
でもね、親の私の存在が子どもの人生に、大いにマイナスだということがつらいです。

いたわってあげてください

ハーモニーさんの存在が子どもにマイナスだ、って、
そんなことありえへんねんけど、
今もまだそう思ってはるとしたら、それはしんどいね。

そりゃ人生楽しんでるって演技できるような状態の時はいいけど、
鬱状態の時はそんな高度なことは到底ムリです。
もうそんなんぜったいありえへんぐらい無理。

ハーモニーさんは、そんな状態の中でも、
その時その時でベストを尽くしてはるはずやし、
それはお子さん達に伝わってるはず。
だからそんな風に過去の自分を責めんと、
大事にいたわってあげてください。

ルーは、生まれてからこれまでの11年間の3分の1程度は、
どうしようもない鬱状態の母親に育てられてて、
それだからか持って生まれた気質なのかはわからんけど、
適度なところでうまく逃げるすべを知ってます。

済んでしまったことはもう仕方ないねん。大事なのはこれからやねん。
前を向いて行きましょう。できる範囲で。





しまりすさんへ

私の存在が子どもにマイナス、というのは今の私ではなくて、あの頃の私があのような状態だったことが、子どもの人生全般に陰を落としたことなんです。当時の子どもの年齢が15歳だったら、こうは思わないでしょうけど。
後悔はしてません。何回昔に戻っても、あの状態では明るく振る舞うなんて、インフルエンザにかかっている時にトライアスロンするようなもので、とうてい無理だとよく分かってるから。
自分を責めてるわけでもないです。取り返しがつかないことをした(せざるを得なかった)ことの悔しさ、悲しさはおおいにあるけど。

それにしても、この記事には拍手が多いなあ。できるだけ淡々と書いたつもりだけど。状況はいろいろでも、「取り返しがつかないことをしてしまった!」という思いをしている人が多いということなのかしら?

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ハーモニー108

Author:ハーモニー108
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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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