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ミシェルの恋

「鼻が大きすぎるわ。」
ミシェルは青年の写真を見てつぶやいた。

見合い写真ではない。ミシェルが働く法律事務所に研修にやってくる、ハーバードのロースクールの男子学生の写真である。彼女はこの学生の教育係を務めることになっていたのだ。

ミシェルは有能な弁護士の卵だ。祖先は黒人奴隷で、貧しい黒人が住む地域で育った。しかし、進行性の難病を患いながら、ボタンをはめるのもままならない体で、愚痴一つ言わずに働いた勤勉実直な父、優しい母からたっぷり愛情を注がれて育ち、兄のクレイグもミシェルも、努力に次ぐ努力を重ねた結果、プリンストン大学に進学した。ミシェルはその後、ハーバードのロースクールを経て、法律事務所で働いている。

同じ年頃の男性の欠点を探すのはミシェルの癖である。交際することになっても悲しい結末にならないうちに、別れる理由を初めから探してしまうのだ。いわば自己防衛だ。実際、ミシェルはいつも、些細な理由で別れた。すぐにふられる運命にある妹のボーイフレンド達を見て、兄クレイグは思った。「みんないいやつだった。可哀想に。」

くだんの研修生がやって来た。ミシェルより少し年上の黒人青年だ。
「思ったほど鼻は大きくないわ。すらっとしてるし、意外にハンサム。」
不本意にも、ミシェルは自分の生徒に少々気持ちが傾いてしまった。そして、青年の方は、それ以上に傾いていた。やがて、生徒が指導者にデートを申し込むようになった。しかし、ミシェルは簡単に感情に身を任すなどという事をする女性ではない。断り続けた。が、青年は常に前向きだ。何しろ、彼のモットーは Yes,I can なのである。

とうとう、ミシェルが折れ、二人は恋仲となった。ミシェルは自分の家に青年を招いた。兄クレイグと両親は思った。「好青年だ。これが長続きしないなんて・・・。」

ところが、一ヶ月後、クレイグは妹から電話をもらった。「彼のこと、どう思う?」クレイグはびっくり仰天した。まだ続いているのか。こりゃ、本物だ。

かくして3年後、ミシェルと青年バラクは結婚し、Yes,we can をモットーに新たな航海へと船出した。


以上は、事実に発想を得たフィクションです。
参考文献:「ミシェル・オバマ 愛が生んだ奇跡」(D.コルバート著 アートデイズ出版)
なお同書によると、Yes ,we can というのは、上院議員選挙の時、オバマ氏の選挙参謀が考えたフレーズです。

自由工作コーナー
娘8歳
オブジェ:石ころやコルクボードにボンドでビーズやカラー砂などを付けて作りました。






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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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