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表現は溢れ出るものです

今日の表題は、どんぐり倶楽部をたちあげた糸山泰造先生の言葉の中で、私がとても気に入っている文句です。児童期の子どもに、言葉による表現を強要することを戒める言葉で、特に小学校の作文に関して、よく使われています。あちらこちらで、使っておられるので、興味を持たれた方は、どんぐり倶楽部のHPを検索して下さい。

5年生の時だったでしょうか、読書感想文の授業がありました。クラス全員が同じ物語を読み、感想文を書きました。どんな物語だったかは思い出せません。熊が出てくる物語だったことを覚えているだけです。それほど、私にとっては印象の薄いお話でした。

先生はクラス全員の感想文を集め、後日、その中から上手く書けている感想文を題材にした授業がありました。題材になったのは・・・私の感想文でした。先生は、私の感想文の各段落の内容をを黒板に書きながら、感想のまとめ方、段落構成の巧みさを話しておられました。その間、ほめられっぱなしの私は、自分でもわけの分からない違和感を感じながら、居心地の悪い気持ちですわっていました。

けれども、今なら分かります。なぜ、違和感を感じていたか。なぜ居心地が悪かったか。感想は心から溢れ出たものではなく、頭でひねり出したものだったからです。私は大人に気に入られる感想を、体裁良くまとめるワザに、友達よりちょっと長けていただけだったのです。それが自分でも何となく分かっていたので、ほめられることに違和感を感じたのです。あたかも感動したかのように書いた、いわば嘘の感想をほめられたので、後ろめたさを感じ、居心地が悪かったのです。

更に悪いことに、私は、その担任の先生が大好きでした。子どもは好きな大人の期待にはこたえたいと思うものです。そして、好きな大人がすることを、否定したがりません。子どもにとっては、好きな大人のすることは正しいのです。大人と違って、好きな先生の教え方の巧拙や行動の善悪と、その先生の人格を分けることができません。好きな大人に嘘をつけと言われ、上手に嘘をついたとほめられれば、善悪の判断は混乱し、私のように、その大人への好意と、嘘をついたことのばつの悪さとの間で心は揺れるかもしれません。

私の場合、違和感を感じただけ、ましだったと思います。本当は感じてもいない事を書いてほめられて、違和感も、居心地の悪さも感じなければ、どうなるでしょう。感受性を殺して、周囲の評価に合わせたこと書き続けるでしょう。それが続けば、感受性は窒息します。そして、評価してくれる周囲が無くなれば、どうして分からず、途方に暮れてしまいます。つまり、他人の評価が無い所では生きていけないということです。

小学校の先生、子どもの心から表現が溢れ出してくるまで、待ってあげて下さい。表現を引き出す前に、自由に感じてもいい、つまらないとさえ感じてもいい雰囲気をつくってあげて下さい。つまらなければ言うことは無く、感動が深ければ言葉を失うのが普通です。

30年以上前の小学校の教室に、当惑した表情ですわっている女の子がお願いしています。

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コメント

No title

こんにちは!この間はほんまもんのハーモニーさんにお会いできてうれしかったです♪ 

私は子どもの頃、全く逆の体験をしました。

中1の時、学校からの帰り道に会った野良犬を題材にした詩を書いたら、国語の先生が印刷して学年全員に配ってくれたんです。

たいした詩じゃないのになんで?と不思議でした。

でも、その時の野良いぬの目を、今でも覚えているんです。

何もしてあげられない自分の悲しさも。

上手か下手かじゃないところで先生は認めてくれたんでしょうね。

「どんどん詩を書いてごらん」と通知表に書かれた先生の言葉(文字)まで今だに覚えています。

子どもが求めているのは、評価してもらうことじゃなくて、共感してもらうことなんだとその時のことを思い出して思います。

高校生の時も、週に一回しか合わない日本語補習校の先生に、
「あなたは感受性が非常に高い。」「物書きになりなさい」と言われたことがあります。 

自分はえらく内気な子どもで口数は少なかったのですが、言いたいことがある、ということを察してくれていた先生に感謝しました。

そして、ブログで物書きのまねごとをさせてもらって、

あいかわらず野良猫物語書いて自己満足してる現在です。(笑)

進歩してないな~(汗)



No title

感受性が強いですね。すみません。日本語が苦手です・・。

ちゃこさんへ

楽しかったですね、先日の反省会「みたいな」会。店に入ったときは、この大音量のBGMで、おしゃべりできるんかなと思ったけど、しゃべり出したら、全然音楽が気にならなかったです。ちゃこさん、裏の畑からやって来た感じでしたよ。

>その時の野良いぬの目を、今でも覚えているんです

そうそう、本当に感じて書いた文は、上手い下手を越えたものがありますよね。

>子どもが求めているのは、評価してもらうことじゃなくて、共感して

実は、これ、いつかブログに書こうかなと思っているネタです。

>自分はえらく内気な子どもで

へ~いつ変身したんだろ?

嫌いやねんけど得意

あ~~私もこういう経験よくしました。
感想文、嫌いやねんけど得意っていうか。
作文とか国語のテストって要するに大人受けするように書いたらいいんや、
と醒めた目で先生を見てる嫌味な小学生やったなあ。

だから今も、学習発表会(という名前のついた学芸会)を見ると、
めっちゃつらいねん。こども達が全然楽しそうじゃないから。
表現力ってほんま、一番最後ですよね。







しまりすさんへ

コメントを読んで思い出しました。
息子が小学校4,5年生の頃、珍現象がありました。
先生が、作文は書き始めに会話をもってくると、いいのが書けるとおっしゃんたんです。そうしたら、その後、見事に、息子のクラスの作文は、会話から始まるようになりました。

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ハーモニー108

Author:ハーモニー108
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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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