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科学的思考、論理的思考

「エセ科学」と呼ばれる現象があります。一見科学的だけれど、実はうそだと言われている現象のことです。良い言葉をかけるときれいな水の結晶ができるとか、音楽を流したビニールハウスで育てるといい作物が出来るとか、水晶を置いておくと場が清められるとか、そういうたぐいのことです。ユング心理学の「集合無意識」とか「シンクロニシティ」などを入れる人もいるでしょう。地球の反対側にいる人たち同士が、無意識に似たようなことを感じているなどというのは単なる偶然だと。

実際のところ、確かめる手段がないので、私にはどれが本当で、どれが嘘なのか分かりません。確かめられていないことに頼りすぎるのもどうかと思いますが、全てを非科学的だと端(はな)からばかにするする人に傲慢さ、結論を早く出したいという性急さを感じます。科学の力と論理的思考の結果を唯一の真理として信奉しているのでしょうか。のろまな私の性格もあって、そういう結論を急ぐ人とは、どうも相性が良くないのです。

例えば自然現象でも、実は完璧に説明できることは(完璧に測定できる装置がないので)ほとんどない(とりあえずの合理性を持たせた理論での説明に過ぎない→真実ではない)のに、理由や原因を勝手に(都合良く)考えて説明に使っています。...テストなどの問題を解くという点では必要ですが、実は、「本当のところはどうなっているんだろうか」という<問い>を子供自身の中から消さないように育てることの方が遙かに大事なんです。(どんぐり倶楽部HP 過去ログ 2009.8.7)

私の母の学生時代からの友達に、地震を予知できる人がいます。予知と言っても、何日も前から分かるというわけではないのですが、地震が近いと体がぐっと沈み込むような感覚があるそうです。そのような感じがすると、夜中でも目が覚めて、「もうすぐ地震よ、気をつけて」と言って、家族を起こすのです。その人には、大半の人が感じることが出来ないことを感じられるセンサーがあるとしか思えません。そうだとすれば、まだ測定不可能なために非科学的に見える現象があっても不思議はありません。

600年前に「地球は空間に浮かぶボールのようなものだ」と言えば、「なんて馬鹿なことを!」「ボールの反対側にある物は全部落ちてしまうじゃないか」と嘲笑されたでしょう。当時の人にとっては、地球が平面でないことは「非科学的」で「非論理的」だからです。

当然のことですが、学校の理科・科学の授業で教えられることは、測定可能なデータで説明がつく現象です。そしてテストや入試で問われるのは、その現象と説明を正確に記憶しているかです。私は共通一次試験(今のセンター試験)で化学を選択したので、沢山の化学反応を暗記しました。水素イオンだの、酸素イオンだの、塩素イオンだの・・・どのイオン何個が、どのイオン何個とくっつくか。見たこともないイオンの振る舞いを、「鰯の頭も信心から」とばかりに、ぎゅうぎゅうに頭に詰め込んでいた姿は、今から思うと笑えてきます。そこには優れた科学者が抱くような、科学に対するロマンなどというものは、みじんもありませんでした。それでも暗記できたのは、全くの丸暗記ではなく、イオン同士の結合に合理的説明があったからです。

イオンの結合の理論は、上記の過去ログの引用部分の「とりあえずの合理性」を持たせただけの理論に当たらないかもしれませんが、実際にイオンを見たわけではないのですから、「先生はこう説明しているけど、本当にそうだろうか」という<問い>が、ちらっとでも頭をかすめていたら、少しは化学も面白かったでしょう。でも、点取り虫の私は、説明の暗記に一所懸命になるあまり、疑問に感じる余裕もなく、化学の面白さを知らないまま終わってしまいました。

学校で理科・科学を教えることを否定しているのではありません。何がどこまでわかっているか、どう説明されているかという現在の到達点を知らなければ、その先もありません。でも「本当のところはどうなっているんだろうか」という<問い>を抱く余裕、自然を前にした謙虚さがなければ、先に進む気が湧かないのも事実です。理科・科学の教育の難しさは、沢山教えれば教えるほど多くの生徒が<問い>を抱いて科学に興味を持つとは限らない、むしろ教え込みすぎると逆効果になるかも知れないところにありそうです。過酸化水素水と二酸化マンガンで、どうして酸素が発生するのだろうかと首をかしげながら小学校を卒業する子どもがどれだけいるか、調べてみたいものです。

私は時々想像してみるのですが、あらゆる波長と振動数の光が可視光線になる眼鏡があったら、世界はどのように見えるのでしょう。長生きして、この素朴な疑問を解いてくれる眼鏡が出来るのを待ってみるとしましょう。

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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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