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ターニング・ポイント(転換点)

どんぐり倶楽部の理論を実践する人たちが、「コトノハ通信」という雑誌を編集しいて、その創刊号(2008年9月)の巻頭に、糸山先生の「どんぐり倶楽部が目指すもの」という文章が掲載されています。その冒頭は、

西洋医学と東洋医学には決定的な違いがあります。西洋医学は対処療法であり、東洋医学は体質改善療法です。(中略)表面的には対処療法が効果的に見えますが本質的な治療ではないことは明らかです。その点、体質改善療法は本質的な治療を可能とします。
「どんぐり倶楽部」が目指すものは、まさに学習面での体質改善療法です。


この文章は西洋医学を否定するために書かれたわけではありません。先生ご自身が大病を患って、西洋医学のおかげで活動を続けてこられたわけですから。

私も精神的な病気で西洋・東洋両方の医学にお世話になりました。睡眠薬を服用しても眠れず、抗不安剤で眠れるようになりました。けれども、そのあとの回復は、あまり思わしくなく、頻繁に寝込んでいました。これが数年続いた後、徒歩数分の所に女性の鍼灸師が自宅開業していることを知り、通い始めました。1~2週間に1度は寝込んでしまう状態でしたが、寝込みそうになったら鍼灸治療をしてもらうと、すぐに起き上がれるようになりました。1~2週間すると、また寝込みそうになるので、鍼灸の先生の所に駆け込んでいました。この状態が3ヶ月ほど続いたある日、その先生が「あなたの体、(良い方向に)変わってきたわね」とおっしゃったのです。それから1ヶ月も経たずに、自分でも良くなってきたと実感しました。私が治療を受けながら「鍼灸ってすごいですねえ、先生」と言うと、

「私は五臓六腑のバランスを整えてるだけよ。」

という答えが返ってきました。

フリッチョフ・カプラという物理学者が、30年ほど前に「ターニング・ポイント(副題:科学と経済・社会、心と身体、フェミニズムの将来)」(工作舎)という本を書きました。専門家ではなく一般読者向けの本ですが、日本語訳で700頁以上もあります。下手な要約をすると、これまで(1980年より前)、科学、経済活動、社会の仕組み、心と体のとらえ方や医療などは、膨張的・競合的・合理的・分析的であったが、その限界に来ている。これからは、協力的・直感的・統合的な方向に向かうべきだし、既にそうなり始めている、ということです。この考え方を表す言葉を、いくつか引用すると、

あらゆる現象が相互に関係し依存している

アーサー・ケストラーは、全体でもあり部分でもあるようなこういったサブシステムに対して「ホロン」なる語をあみだした。そしてどんなホロンにも、より大きな全体の部分として機能する統合的傾向と、その個体としての自立性を維持するための自己主張傾向のふたつの大局的な傾向があることを強調した。

現代生物学や医学のほとんどは機械的な生命観に固執し、生命体の機能を明確に定義された細胞や分子の機能に還元しようとする。この機械論的見方はある程度までは正しい。(中略)だからといって、生命体が機械であるということではない。

神経科学者たちは、脳の構造をある程度細かく図解することに成功し、脳の電気・科学的プロセスの多くを明らかにしてきた。とはいえ、脳の統合的な活動については、いまだほとんどまったくといっていいほど無知なままである



今でこそ「ガイア」という言葉も一般的になり、地球を部品の集まりではなく、全体として働く生命のようにとらえるようになりましたし、「ホリスティック(全包括的)な医療」も注目され始めていますが、この本が書かれたのは30年前です。専門の物理だけでなく、自然、人間の社会的活動や自然との関わり、心と体など、あらゆる分野において、物事の全体、物事を構成する部分相互、部分と全体との関わり合いを見ることの大切さを書いていて、先見の明を感じます。医療に関しては、シャーマニズム的療法、中国医学、エネルギー医学、ホメオパシーその他にまで目配りしています。

教育は人間を育てることですから、子どもの全体を見る必要があると思うのです。単に細胞を集めれば人間が出来上がるというのではないように、学力も国語、算数、理科、社会などを集めれば出来上がりではありません。

どんぐり倶楽部の理論に「教育の統一場理論」があるのは、学力全体を見ているからです。また、親は我が子の成績の伸び、論理的思考・分析力を追いがちですが、それだけでは片手落ちになってしまいます。人間全体のバランスのとれた完成を目指すと、健全な思考力・判断力には、心の働きが深く関わってきます。成績アップ、偏差値アップの方法を求めて親がたどり着いたどんぐり倶楽部の理論に、偏差値と関係がなさそうな、心、感覚に関わる事が多く書かれているのもそのためでしょう。

子どもをホリスティック(全包括的)に見ているという点で、教育のターニングポイントになり得るのです。

どんぐり倶楽部を知ったきっかけは何であれ、成績アップの方法だけではなく、是非、理論の全体を知って欲しいと思います。

【2009.06/02】...教育の統一場理論
●人間は全ての考えを同じ方法で処理している。
 そして、使われている材料は視覚イメージである。
 教科別なんてのは教える都合で分けてあるだけで、全ては同じである。
 だから、同じ方法で伸ばすことが出来る。
 体育も音楽も家庭科も、もちろん主要五教科も同じである。
「教育の統一場理論」という。
 全ての教科で視考力を活用した思考力養成が可能なのだ。
 この教育の統一場理論を知ることで全教員が一つの共通目的を通して交流も出来る。
 すべきことも明確になる。(どんぐり倶楽部HP 日々雑感)


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コメント

No title

ハーモニーさんの文章って、精緻で静かで、
読んでいると気持ちが落ち着いてきます。
いつもありがとうございます。

しまりすさんへ

ほめていただいて有り難うございます。

療養のために、長い間、なるべく頭を使わないようにしていたので、リハビリでもあるんです。一つ一つの記事が作品になるように心がけてます。

でも今回は、長すぎですね。(いつも長いけど)カプラの引用を入れすぎたかな。

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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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