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教職の責任、親の責任

私には二人子供がいます。上が息子、下が娘です。息子を妊娠していた時、超音波診断で「男の子ですね」と告げられました。戸惑いました。「自分に男の子を育てられるだろうか。」というのも、かつて起こった若い男性による、幼女連続殺人事件が脳裏をよぎったからです。猟奇的事件とか残虐な事件は男性が犯人であることが多い気がします。自分がそんな人間を育ててしまったらどうしよう。私がどんぐり倶楽部に出会う前から、テレビの長時間視聴を制限し、ゲームといったバーチャルリアリティーの遊びを禁止していたのも、上記の事件の犯人の自室に、うずたかく大量のビデオが積まれていた映像が、頭に焼き付いていたからです。

ナチスの強制収容所から生還した、著名な精神科医にフランクルという人がいます。収容所での体験を著した「夜と霧」が有名ですが、生きる意味について書いた「それでも人生にイエスと言う」(山田邦男、松田美佳訳、春秋社)も素晴らしい著書で、心に響く文言がたくさんあります。心の支えにしている人も多いと思います。その第3章「人生にイエスと言う」の中の「責任のよろこび」という一説を引用します。

 人間は責任を「問われたり」、責任を「逃れたり」します。こうしたことばには、責任を負うまいとする抵抗力が人間にあるという教訓が示されています。そして実際、責任というものには測り知れないところがあります。責任というものを直視すればするほど、その測り知れなさに気づくのです。そしてしまいには、一種のめまいを起こすほどです。人間の責任の本質に沈潜していくと、ぞっとします。人間の責任とは、恐ろしいものであり、同時にまた、すばらしいものでもあります。

最近、冤罪で長年服役していた人の無実が判明するという出来事がありました。この人の人生を思うと、求刑する、判決を下すということの責任の重さに「一種のめまい」を起こしそうです。裁判員制度も始まります。この「直視すればするほど、その計り知れなさに気づく」責任の重さは人ごとではありません。私も他人の人生を左右する責任の重さにぞっとする一人です。

裁判員になる確率は低いとしても、私たちは身近に重い責任を負っています。子どもを育てるということです。親でなくても、子どもの育ちに関わる仕事をする人は皆、この責任を自覚する必要に迫られます。「義務教育」と言うからには、子どもを行かせるに値する小学校、中学校でなければなりません。「義務教育」ではない塾でも、ピアノ教室でも、水泳教室でも、子どもの育ちに参画する人は、自分は子どもに対してどうあるべきか、何をどうなすべきか、なさないべきか、常に省みてほしいと思います。特に、人格の基礎が形成される乳幼児・小学生に長時間接する、保育士・幼稚園の先生・小学校の先生は、我が子ではない子どもの人生を左右するかも知れない職業です。担任した子どもが卒園・卒業するまで、どうにかやり過ごせればいいとか、卒園・卒業したので責任から逃れられたなどと思ってほしくありません。教育委員会からの圧力などをいいわけにしてほしくありません。責任が重いから、こういった職業は尊いのだと思っています。

 小学校の先生は、誰もが哲学者でなければなりません。なぜならば、子どもたちは哲学を学びに学校へやってくるからです。哲学というのは生き方の学問です。
(糸山泰造「新・絶対学力」のあとがきより)


それでも、最終的には責任は親にかかってきます。仮に小学校の教育方法がまずくて、その影響が子どもに強く作用し、その子が中学生の時、犯罪を犯したとします。それでも、責任を問われるのは親です。小学校教育と犯罪との間に強い因果関係は認められない、ということになるでしょうから。小学校でやっていることが変だと思ったら、「義務教育だから」とあきらめずに、覚悟して、一所懸命、子どもを守らねばなりません。それほど重い責任だからこそ、よろこびもありえます。責任のない、いい加減にやっていい仕事には、深いよろこびはありません。

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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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