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深く考える(潜在思考)

小脳の動きは意識されずに行われることに属するのです。
大脳で作られた思考回路を小脳が写し取って無意識のうちに
考えを継続していてくれるのです。
ですから、自分でも考えていない(意識していない・・意識できない)のに
突然ヒラメクのです。
意識の上では他のことを考えていても、動作は全く関係ないことをしていても、
小脳思考(無意識思考)は続いているのです。(どんぐり倶楽部「思考の臨界期」pp.407-408)


12月30日の記事で、潜在思考のことは改めて書きますと予告しましたので、今回はこれについて書きます。

すぐに結論が出ない事について深く考える必要がある時、潜在思考を意識的に使うようになったのは大学で卒論を書く必要にせまられた時からです。大学2年生か3年生の時、ある授業で先生が「君たちも1,2年後には卒論を書くけど、論文の書き出しの文は、最低1週間は考えてください」とおっしゃったのです。

え~、書き出しの文に1週間ですって。卒論は本文だけで原稿用紙50枚なのに、そんなペースでは書き終わらないじゃないの!その時は、そう思いました。でも、実際に卒論を書くときに分かったのです。論文は、どういう結末になるか自分でも分からない状態で、思いつくままに書くものではありません。テーマについて調べ、結論が出て、それを論証できる材料がそろってから書き出します。ですから、書き出すときには、内容と大まかな構成は決まっています。執筆が始まると気をつける必要があるのは、的確で説得力のある文章で、論理が破綻しないように書くことです。そして、書き出しがうまくいくと、行き当たりばったりで書き始めるより、なめらかに続く文章が出てくるのです。

論文の構想がまとまると、あの先生の忠告通り、書き出しの文を考えました。「ああしようかな、こうしようかな」と意識して考えている時間が確かに多かったのですが、もちろん、1日24時間考えているわけではありません。そして、意識して一所懸命考える時間を持つと、考えていないときに、ふっとアイデアが湧くことに気付きました。

それ以来、即決しなくても良いけれども、深く考える必要があることについては、この便利な方法を使うようになりました。ずっと考え続けなくても、時々、抱えているテーマを思い出して、意識して考えれば、新たな考え・アイデアの方から降ってきてくれるので、ラクチンだからです。

卒論の時から20年来使ってきたこの方法で、意識して考えていないときに、無意識のうちに考えてくれている脳みその部位が小脳だということを知ったのは数年前です。高校時代に、小脳は運動を司る部分で、考えるのは大脳だと習ったように思います。けれども、私が高校を卒業した後、脳科学が進歩したらしく、今では小脳も思考に大いに関係があるというのが、現在の見解のようです。

日本では理化学研究所が、小脳研究の一つの拠点になっています。
以下は、理化学研究所の「理研ニュース」(2009年9月号)の特集記事「将棋プロ棋士の脳から直感の謎を探る」に掲載されていた、理化学研究所脳科学総合センター特別顧問、伊藤正男先生の発言からの抜粋です。

大脳皮質で起きていることは意識に上ってくるのですが、それ以外の大脳基底核や小脳、脳幹で起きていることは意識に上ってきません。脳内では無意識の状態でもたくさんの情報処理が行われているのです
(中略)
思考はモノを動かすという点で運動と似ています。運動では手足を動かしますが、思考ではイメージや概念を動かします。運動と同様のことが、思考の場合でも当てはまると考えます。
 思考でも最初は大脳皮質にメンタルモデルができます。大脳皮質の後ろ側にある頭頂・側頭連合野にイメージや概念が記憶されていて、それを前側の前頭連合野が動かします。それが意識的な思考です。そして、いろいろ思考しているうちに、概念やイメージのモデルが頭頂・側頭連合野から小脳にコピーされると、無意識のうちに小脳の内部モデルが予測して、つまり直感的に答えを出すようになると考えます。


12月30日の記事で、パセリが問題を解けたとき「2年半に及ぶ潜在&顕在思考の旅が終わりました」と書きました。2年半の間、パセリは常にこの問題を意識して考えること(顕在思考)をしていたわけではありません。2年半も四六時中同じ問題を考えていては嫌になってしまいます。でも、2年半の間に、何回かはトライしているのです。つまり、時々意識して考えたため、本人も自覚できない形態の思考(潜在思考)をするようになっていたのだと思います。

意識的な思考に加えて潜在思考もすれば、物事を深く考えることが出来ます。安易に結論を出さず、深く考える習慣があれば、子どもは思慮深い大人に育つような気がします。これを家庭での子育て・学校の教育現場で使う手立ては無いものでしょうか。

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1995年早生まれの男の子(ミント)、1997年生まれの女の子(パセリ)の母親です。主として、目からウロコが落ちるステキな子育て・学力養成の理論&実践方法を提供しているどんぐり倶楽部について書いています。

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